撮影経験のあるペットの飼い主さんにインタビューを行いました。
ペットとの暮らしの参考になることも多いと思うのでぜひご覧くださいませ。
飼い主さん兼ハンドラーの阿部さんと、ペットは猫ちゃんのティガーちゃん(ペルシャ)です。
1歳の頃CMに大抜擢され、その後も見た目の美しさと写真選考の引きが強く、撮影経験が豊富です。
猫ちゃんの撮影は難しいと言われていますが、もともとの性格と、阿部さんの努力でこんなに活躍しています。
ティガーちゃんがどんな性格で、阿部さんがどんなことを意識して暮らしているのか、どんなところが撮影に向いていたかなどなど
お時間のある際に、ぜひご覧くださいませ!
<ティガーちゃんと一緒に暮らしてからの質問>
Q:ティガーちゃんをお迎えした際、どんな性格だと思いましたか?
やんちゃで好奇心旺盛
猫じゃらしで遊んでいる時、ポイっと投げるとワンちゃんのようにおもちゃを持って
こちらへ持ってくることを繰り返すので、犬のような性格だなと思いました。
佐藤「初めての場所でも物怖じせず、いつ見てもいいお顔してます。」
Q:一緒に暮らす上で意識していた事はどんな事ですか?
・人を怖がるようにならないよう絶対に怒らない(叱らない)
・名前で呼ばれたらいい事があると覚えさせる
(呼んで来てくれた時は抱っこする、おやつをあげる、遊んであげる等)
・お風呂やブラッシングの後はご褒美をあげる
・抱っこ好きの子になってもらいたかったので、小さい頃から色々な人に抱っこしてもらう
・人間好きになってもらいたかったので、初めての場所で、初対面の人の手からおやつを食べてもらう
・ワンちゃんのように何処へでも連れてっていました。
ペットOKのカフェでお茶する
ホームセンターやペットショップにハーネスとリードで連れて行く等
佐藤「素晴らしいです!もともとの素質を伸ばし、すべてが撮影のお仕事に生きていると思いました!」
Q:ご自宅へ来客が来た際のティガーちゃんの反応はどんな感じでしたか?
来客大好きで、お客様のところへ撫でてもらいにいきます。
そのまま膝に乗ることもあります。お客様のカバンの中に入ったりもします。
佐藤「もともと来客が大好きだったのですね!素敵です。」
Q:知らない場所にティガーちゃんを連れて行った時の反応はどんな感じでしたか?
好奇心旺盛なので、探検したがります。
佐藤「怖がってバッグから出られない猫ちゃんもいる中、自分から出てきてくれますよね。」
<撮影が決まってからのこと>
Q:初めてのティガーちゃんの撮影はどんな撮影でしたか?
1歳の時、CMの撮影でデビューしました。一日ががりの長丁場でしたが、
オーディションでも、本番でも、普段あげていないフードを躊躇せず食べていました。
控え室では、おもちゃで遊んだり、探検したりお昼寝したりリラックスして過ごしていました。
佐藤「オーディションでは、普通にフード食べましたね。と、びっくりしたのを覚えています。」
Q:初めての撮影でのティガーちゃんの様子はいかがでしたか?
初めてとは思えない、堂々と撮影に挑んでいました。
佐藤「初めてなのに本当に落ち着いていたし、ちゃんと声に反応してくれて目線もバッチリでしたね!」
Q:初めての撮影での阿部様はどんな気持ちでしたか?
知らない場所は慣れていたので、ティガーがパニックになるとは思いませんでしたが、
求められた動きが出来るか、フードが食べられるか心配でした。
撮影が何時に終わるか、いつティガーの出番がくるのかも分からなかったので、ソワソワしていました。
猫ちゃん2匹で、どちらかがスタンバイ、メインとなるのでそれも気になりました。
佐藤「阿部さんの気持ちも普段と違うものだったのに、ティガーちゃんはかなり安定していてさすがでしたね。」
Q:何回目ぐらいの撮影で、阿部さんとティガーちゃんは撮影に慣れてきた感じがしましたか?
4〜5回目。
佐藤「CM以外にも静止画の撮影など色々経験されていた頃合いですね。」
Q:撮影に慣れてきてからは、撮影決定〜撮影前日までどのような準備をしていましたか?
撮影の2日前くらいにシャンプーします。同時にキャリーバッグを部屋に置きます。
それがティガーにとって、直近で撮影があることの合図になっています。
丁寧なブラッシングはもちろん、普段あげないフードはお腹を壊すといけないので、与えません。
生き生きした顔で撮影に挑みたいので、撮影前は沢山おもちゃで遊んであげて、
ストレスフリーになるよう心がけています。またたびをあげる事もあります。
佐藤「ティガーちゃんの心の準備にもなりますね。良いお顔はこのようにして作られていたのですね!」
Q:撮影現場までの移動手段は?
電車です。
大きめのキャリーバッグの中にティガーと、タッパーに猫砂を入れた簡易トイレを入れて移動しています。
佐藤「キャリーバッグ、タッパーに猫砂はこんな感じです。」
Q:撮影現場に必ず持っていくアイテムを教えてください。
・おやつ
(撮影の時のみあげる特別なもの、
ティガーの場合はモンプチクリスピーキッスと
いつもと違う味のちゅーる)
・おもちゃ
・お水
・フードやお水を入れる器
・ミスト
・ブラシ、コーム
・首輪
・汚物入れ袋
・ビニール袋
・ペットシート
・ペット用ウェットティッシュ
・ハーネスとリード(控え室が必ずしもあるとは限らない為、また屋外でのスタンバイもあり得る為)
・ごはんとしてのフード(現場の状況で撮影が長引いた時のため)
・コロコロ(モデルさんや、現場の小道具に付いた毛を取るのに必須)
・トイレ(大きめのタッパーに猫砂を入れたもの)
・キャリーバッグを隠すブランケット(移動時などティガーが落ち着くよう)
佐藤「バッグの中身、見せていただきありがとうございました!」
Q:撮影現場で、阿部さん及び、ティガーちゃんが気をつけていることはなんですか?
挨拶
仕事としての責任感を持って撮影に挑む
スタンバイも仕事のうちと心得て待ち時間が長くてもゆったりと心がまえる
佐藤「いつもお気遣いありがとうございます。」
現場に着いたらまず、ティガーにおやつをあげる
モデルさんと撮影の場合はモデルさんの手からもあげてもらう
佐藤「現場や、モデルさんにいいイメージをつけていくのですね!」
粗相をしないよう気を配る(ティガーはトイレに行きたい時に鳴くので分かりやすいです)
ティガーはスタンバイ中はキャリーバッグの中が落ち着くようなので、撮影までそっとしておく
佐藤「おトイレも人がいる場所でできるのですごいです!撮影までそっとしておき休ませるのもすごく重要ですね。控室ではこんな感じで、お部屋の端っこで、そっとしておくことが多いです。」
求められた動きに応えられるよう、OKがもらえるまで嫌な顔せず繰り返す
モデルさんの抱っこの撮影の時は、メイク直しのタイミング等で
ティガーも一旦、こちらで引き取りブラッシングする
佐藤「繰り返すのもなかなかのパワーがいりますが良いものを作るため仕方ないですね。引き取るタイミング、参考になります!」
Q:何度も同じことを求められた場合、飽きたりしませんか?
ティガーは同じことを繰り返しているうちに、今日はここでステイの撮影なんだ、と分かるようです。
飽きてきたら、美味しいおやつ(ティガーの場合は変わった味のちゅーる)をご褒美としてあげます。
佐藤「ティガーちゃんはいつも空気を読んでくれて、こちらの意図を汲んでくれることが多いと感じます。」
Q:おトイレはどうしてますか?
大きめのタッパーに猫砂を入れて、移動中はキャリーバッグの中に入れています。
現場に着いてからは、ティガーのタイミングで自分でいきます。
Q:撮影=過酷なイメージがありますが、実際どうですか?
CM撮影で遅くまで撮影、翌日も午前中から撮影と二日間に渡る撮影があり
飼い主もティガーも体調管理が大変でした。
その経験があったからこそ、今はスタンバイ中はしっかり休み、撮影の時間は集中する、
と切り替えてティガーも楽しんで撮影しています!
佐藤「慣れない環境での2日間撮影は心身共になかなか大変でしたが、その経験を活かされていてさすがです!」
Q:これは難しかった!できなかった!という撮影内容はありますか?
ティガーは撮影の時、おもちゃでは遊ばないので、おもちゃで遊ぶ内容のお仕事は
始めから受けないようにしています。
佐藤「撮影内容により、お仕事の提案可否を検討するのは重要ですね!」
鳴き声を撮りたいと言われた時は、ティガーは滅多に鳴かないので出来ませんでした。
佐藤「ほとんど鳴かないですが、声が聞けた時は癒しでした。」
Q:撮影を通して、ペットさんとの関係に変化はありましたか?
スキンシップの時間が増えました。
ティガーはますます甘えん坊になり、わたしが家にいる間はほぼ寄り添って、一緒に過ごしています。
ティガーもわたしを信頼してくれていると思います。
佐藤「素敵です!こんな日々が本当に幸せですよね。」
Q:ペットさんの体調管理のために意識している事はありますか?
毛艶には気をつけて、フードに気を遣っています。
ウェットフードも積極的にあげています。
佐藤「毛も毛艶もとても美しく健康的なのも書類選考に関係してますね!」
Q:どんな撮影現場が一番印象に残っていますか?それはなぜですか?
2日間に渡るCM撮影。撮影終了後はタクシーで帰りました。
1日で終わる予定の撮影が翌日も撮影になり、飼い主もティガーもヘトヘトでしたが、やりごたえがありました!
同じ味のフードをこれでもかと言うほど、食べて撮影しました。
佐藤「ここでめげずに、やりごたえがあったと思える阿部さんだからこそ、今がありますね!」
Q:どうしたらティガーちゃんみたいになれると思いますか?
元々の性格と、怒らない、小さい頃からお出かけに慣らす、
あとは撮影経験を重ねていくしかないかなと思います。
小さなお仕事も経験として、なるべく参加することも大事だと思います。
佐藤「安全面には十分注意し、無理なく楽しみながら色々経験できるといいですね。」
Q:これからペットモデル、ペットタレントを目指す飼い主さんにこれだけはやった方がいい!のアドバイスをください!
飼い主さんのフットワークの軽さも大事だと思います。
小さなお仕事で、現場が遠くても参加する気持ちを持つ。
ペットは、事前にお出かけに慣らす、知らない場所でフードを食べられるように慣らす、
抱っこに慣らす、撮影デビューは若いうちがいいと思います!
経験を重ねるうちに、慣れていくのではないかなと思います。
ティガーはおもちゃでは遊ばないので、無理な仕事は受けません。
抱っこが好き、おもちゃで遊ぶことが出来る、知らない場所でフードが食べられる等、
その子の得意な分野で活躍していく気持ちで、育てていくといいと思います!
佐藤「猫ちゃんに限らず、ワンちゃんの飼い主さんにも参考になる内容でした!ありがとうございました!」
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